認可保育園・認定こども園・小規模保育の違い
さいたま市で自分に合った保育施設を選ぶ
さいたま市にある保育施設の種類
さいたま市で「保育園に入りたい」と思って調べ始めると、認可保育所・認定こども園・小規模保育事業所・家庭保育室・ナーサリールームなど、さまざまな種類の施設があることに気づきます。名前は似ているのに制度が違うため、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方が多いのではないでしょうか。
さいたま市が管轄する保育施設は、大きく以下の種類に分かれます。
- 認可保育所(認可保育園) ── 国の基準を満たした保育施設。0〜5歳児対象
- 認定こども園 ── 保育と幼児教育を一体的に提供する施設。保育枠と教育枠がある
- 小規模保育事業所 ── 定員6〜19人の少人数保育。0〜2歳児対象
- 家庭保育室 ── 保育者の自宅等で行う少人数保育
- 事業所内保育事業所 ── 企業が従業員向けに設置した保育施設(地域枠あり)
この記事では、保活で最も比較されることの多い「認可保育所」「認定こども園」「小規模保育事業所」の3つに絞って、違いと選び方を詳しく解説します。
3種類の施設を比較
まずは主な違いを一覧で確認しましょう。
| 項目 | 認可保育所 | 認定こども園 | 小規模保育事業所 |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜5歳 | 0〜5歳 | 0〜2歳 |
| 定員規模 | 60〜150人程度 | 50〜200人程度 | 6〜19人 |
| 保育時間 | 最長11時間(延長あり) | 最長11時間(延長あり) | 最長11時間(延長あり) |
| 保育料 | 市の基準(所得に応じる) | 市の基準(所得に応じる) | 市の基準(所得に応じる) |
| 入りやすさ | 激戦(特に0〜1歳) | やや入りやすい | 比較的入りやすい |
| 3歳以降の進路 | そのまま卒園まで | そのまま卒園まで | 連携園へ転園が必要 |
| 特徴 | 施設数が最も多く選択肢が豊富 | 教育カリキュラムが充実 | 少人数でアットホーム |
認可保育所(認可保育園)とは
認可保育所は、児童福祉法に基づく基準(施設の広さ、保育士の配置人数、給食設備など)を満たし、都道府県知事の認可を受けた保育施設です。さいたま市では最も数が多く、市内に約300か所以上あります。
特徴・メリット
- 0歳から5歳まで一貫して通える ── 途中で転園する必要がなく、子どもも保護者も安定した環境で過ごせます
- 施設数が多い ── 自宅や職場の近くで見つけやすく、通園の選択肢が広がります
- 園庭がある施設が多い ── 特に公立保育所は広い園庭を持つところが多く、外遊びが充実しています
- 保育士の配置基準が明確 ── 国の基準に基づき、年齢ごとに保育士の人数が決められています
デメリット・注意点
- 0〜1歳児クラスは激戦 ── 特に浦和区・南区・大宮区などの人気エリアでは、第一希望の園に入れないケースが多いです
- 教育的なカリキュラムは園による差が大きい ── 英語や体操といったプログラムがある園とない園があります
- 延長保育の対応時間が園によって異なる ── 最大20時まで対応する園もあれば、18時半までの園もあります
認定こども園とは
認定こども園は、幼稚園と保育所の機能を併せ持つ施設です。保育を必要とする子ども(2号・3号認定)だけでなく、保護者が働いていない家庭の子ども(1号認定=教育枠)も受け入れるのが大きな特徴です。さいたま市内には約30か所の認定こども園があります。
特徴・メリット
- 教育と保育の両方を受けられる ── 幼稚園のような教育カリキュラム(リトミック・英語・制作活動など)を保育時間内に実施する園が多いです
- 保護者の就労状況が変わっても退園不要 ── 転職や退職があっても、1号認定に切り替えて通い続けられます
- 認可保育所より空きがある場合がある ── 比較的新しい施設が多く、認可保育所ほど知名度がないため、穴場になっていることがあります
- 行事が充実している園が多い ── 幼稚園の文化を引き継ぎ、運動会や発表会などのイベントが盛んな傾向があります
デメリット・注意点
- 1号認定と2号認定で保育時間が異なる ── 同じクラスでもお迎え時間が違うため、子どもが戸惑う場合があります
- 施設数がまだ少ない ── さいたま市内では認可保育所に比べて数が限られるため、通える範囲にない場合もあります
- 園独自の費用がかかることがある ── 制服代・教材費・給食費(1号認定の場合)など、保育料以外の実費負担が発生する場合があります
小規模保育事業所とは
小規模保育事業所は、定員6〜19人の少人数で保育を行う施設です。対象は0〜2歳児に限られ、3歳の誕生日を迎えた年度末で卒園となります。さいたま市では市内全域に約100か所以上設置されています。
特徴・メリット
- 少人数でアットホームな環境 ── 保育士の目が行き届きやすく、一人ひとりに丁寧な対応が期待できます
- 認可保育所より入りやすい傾向 ── 定員が少ない分、施設数が多く分散しているため、空きが出やすいです
- 駅近やマンション内に設置されていることが多い ── 通勤途中に預けやすい立地の施設が見つかりやすいです
- 保育料は認可保育所と同じ基準 ── 市の所得に応じた保育料が適用されるため、認可外施設より経済的負担が少ないです
デメリット・注意点
- 3歳で卒園(いわゆる「3歳の壁」) ── 卒園後に通う保育所・幼稚園を新たに探す必要があります
- 園庭がない施設が多い ── 近隣の公園を利用して外遊びを行うケースが一般的です
- 給食は外部搬入の場合もある ── 自園調理が義務ではないため、施設によって対応が異なります
連携園制度について
さいたま市では、小規模保育事業所の多くに「連携施設(連携園)」が設定されています。連携園とは、小規模保育を卒園した後の受け入れ先として優先的に入園できる保育所や認定こども園のことです。
連携園が設定されている小規模保育事業所を選べば、3歳の壁を過度に心配する必要はありません。ただし、連携園の定員にも限りがあるため、必ず入れるとは限らない点には注意が必要です。入園を検討する際は、連携園がどこに設定されているか、実際の受け入れ実績はどうかを施設に確認しましょう。
自分に合った施設の選び方
お子さんの年齢や家庭の状況によって、最適な施設は変わります。以下を参考にしてみてください。
0歳・1歳で入園する場合
最も競争が激しい年齢です。認可保育所だけに絞ると選択肢が狭くなるため、認可保育所・認定こども園・小規模保育事業所の3種類すべてを視野に入れることをおすすめします。希望する園を10か所以上書くことで、入園の可能性が高まります。
2歳で入園する場合
2歳児クラスは認可保育所の枠が少なく、なかなか入れないことがあります。小規模保育事業所の2歳児クラスは比較的空きがあるため、まず小規模保育に入り、3歳で連携園へ移る方法が現実的です。小規模保育に通った実績が転園時の加点になることもあるため、保活戦略として検討する価値があります。
3歳以上で入園する場合
3歳以上であれば、認定こども園の1号認定枠(教育枠)が選択肢に加わります。1号認定は保護者の就労要件が不要で、保育料も無償化の対象です。保育時間は短めですが、預かり保育を利用すれば共働き家庭でも対応できる園があります。もちろん、認可保育所の3歳児クラスも候補になります。3歳児クラスは持ち上がりで埋まることが多いものの、転居などで空きが出ることもあります。
区ごとの入りやすさの違いについては、さいたま市で入りやすい区はどこ?区別の倍率比較も参考にしてください。
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